第1回 ボルボの映画

映画の中でカッコいいのは俳優だけじゃありません。丹念に作られた映画ほど、脇役や小道具が輝いて見えます。もちろんクルマもその一つ。「ボルボ・オン・ザ・スクリーン」はそんな「映画の中のボルボ」をご紹介します。第1回は99年のアメリカ映画「The Limey」。
イギリスから来た男
1999/米
原題:The Limey
監督:スティーブン・ソダーバーグ
出演:テレンス・スタンプ,ピーター・フォンダ,バリー・ニューマン
Time:1h.29minuits
原題の「ライミー」とは「イギリス人」を意味する古いアメリカン・スラング。9年の刑期を終えて出所したウィルソン(テレンス・スタンプ)は、娘の死の真相を知るべく、イギリスからロサンゼルスへやって来る。そして娘の恋人で死の原因ともなった音楽プロデューサー(ピーター・フォンダ)を追いつめてゆく。
監督は「アウト・オブ・サイト」、「オーシャンズ・イレブン」、「エリン・ブロコビッチ」など娯楽作品や「トラフィック」など社会派ドラマも手がけるスティーブン・ソダーバーグ。主演は'60年代イギリスを代表する名優テレンス・スタンプ、対するは'60年代アメリカを代表するピーター・フォンダ。
ソダーバーグらしく凝った映像は、時間順序が前後するカット割りや省略、フィルターを多用。ストーリー自体はシンプルで、アクションシーンも控え目。ハリウッドそのものを扱いながらアンチ・ハリウッドなのがソダーバーグ流。冒頭のロサンジェルス国際空港のシーンといい「外国人から見たLA」という映像、空気感が楽しい。'60年代カルチャーに詳しい人には、劇中の音楽やエピソードにもグッと来るでしょう。
主人公ウイルソンの死んだ娘の友人であり、ウイルソン自身の友人ともなるイレイン(レスリー・アン・ウォーレン)の愛車として登場。彼女は元女優の独身女性。上品なたたずまいのグリーンの780はイレインの知性や価値観、社会的地位をよく表しています。役を演じるレスリー・アン・ウォーレンは'60年代から主にTV、舞台、映画で活躍してきたベテラン女優。
登場時間(1回目):48' 00''から約10秒 (2回目):50' 00''から約10秒
700シリーズベースの高級クーペ。ボディはベルトーネ製で、スタイリッシュな外観と豪華な内装が特徴。日本にも少数が輸入されましたが、ご存知ない方も多いのでは。海外ではV6のほか4気筒ターボもありました。
「輸入当初は1000万円以上もした高級車で、とても重厚感のあるクルマでした。今のC70などの先祖とも言えますが、クラス的にはS80に近い感じがしますね」
(ボルボ・カーズ岡崎店長 神谷)
VOLVO 780 (1985〜91年)
●全長4790×全幅1755×全高1415mm●V型6気筒OHC・2.8リッター(145ps)●駆動方式:FR●当時の価格:780万円('89年)
text by VOLVO CARS CHIKUSA, TENPAKU, OKAZAKI
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VOLVO 780 (1985〜91年)


